ここで解説された内容は、すべてこのコンテンツ作成時におけるデーターや資料をもとにされたものです。最新の情報は必ずアマゾンさんに確認してください。
【1】商品が販売された時に発生する手数料とは
1-1.出品サービスとFBA手数料が発生します
収益を得るためには手数料にもシビアにならなければなりません。アマゾンさんにもいろいろな手数料が規定されており、商品が売れた時に発生する手数料については、
- 出品サービスに関する手数料
- FBAに関する手数料(利用者のみ)
この二つに分類され、それに関連する手数料が規定されて打います。
ここではまず「出品サービスに関する手数料」を取り上げ、これに属するこの三つの手数料について解説してみます。FBA手数料についてはこちらで解説してみました。
- 販売手数料
- カテゴリー別成約料
- 基本成約料(小口出品のみ)
では販売手数料から始めましょう。
【2】販売手数料とは
販売された各商品に対し課せられる手数料です。この販売手数料は販売された商品カテゴリーにより、
- 15%・10%・8%・45%
といった異なるパーセンテージが定められています、各販売手数料別にカテゴリーをまとめるとこうなります。
2-1.販売手数料とカテゴリー
例)ドラッグストアの場合
- 1商品あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%
- 1商品あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の10%
詳しくはアマゾンさんのガイドラインで確認願います。
2-2.販売手数料を計算してみましょう
簡単な例題を用意しました。
- 商品:DVD
- 販売価格:2500円+送料350円=2850円
以上の条件で販売された場合、
販売手数料は
- 2850円×15%=428円
となります。
- ここでのポイントは本体価格2500円に対してではなく、送料を含んだ価格2850円に対し手数料がかかる点です。ここはまずおさえておきましょう!
- しかし、配送を出品者が行う場合もあるわけです。なんで自分で配送するのにアマゾンさんから手数料を取られるのでしょう、おかしな話ではないですか。
- アマゾンさんに問い合わせたわけではないのですが、たとえば大口出品登録をすると、送料は出品者が自由に登録することが可能です。
- すると本来、
「本体価格2500円+送料350円」
で出品するところ、送料に対する手数料がなければ、
「本体価格1円+送料2850円」
といった手数料逃れの一手を放つ出品者も現れるかもしれません。 - こんな手を喰らったら、アマゾンさんもたまったものではありません。だから出品者の方々にはこのシステムで納得をいただいている、こんな解釈もひとつ成り立つのです。
【3】カテゴリー別成約料とは
3-1.メディア商品が対象です
メディア商品(本、ミュージック、ビデオ、DVD商品など)が販売された場合発生するものです。以下の通り商品ごとにカテゴリー別成約料が発生します。
商品カテゴリー | 販売手数料 | カテゴリー成約料 |
---|---|---|
本 | 15% | 80円 |
CD・レコード | 15% | 140円 |
DVD | 15% | 140円 |
ビデオ(VHS) | 15% | 140円 |
3-2.カテゴリー別成約料を計算してみましょう
- 商品:DVD
- 販売価格:2500円+送料350円=2850円
以上の条件で販売された場合、
カテゴリー別成約料対象商品につき
428円販売手数料のほか
- カテゴリー別成約料140円
が発生します。
すると手数料は販売手数料と合わせ
合計568円となりますね。
【4】基本成約料とは
4-1.小口出品のみです
これは前述の通り小口出品のみ対象です。商品が販売された場合一商品に対し100円かかります。大口出品の場合この手数料は発生しません。例題のDVDが小口出品であれば、さらに100円が加算され手数料の合計は668円となるわけです。そして・・・
【5】手数料には消費税がかかります!
5-1.課税対象となる販売手数料は
アマゾンさんよりこのような案内があったのは、2015年の8月のことでした。「手数料には消費税がかかります!」ここもぜひポイントとしておさえておきましょう。案内にはFBA手数料が抜けているようですが、こちらについてはすでに課税対象となっています。
5-2.消費税を計算してみましょう
いままで例題として算出した3つの手数料
- 販売手数料:428円
- カテゴリー別成約料:140円
- 基本成約料:100円
を合計し単純に消費税10%を加えてみます。
- 商品:DVD
- 販売価格:2500円+送料350円=2850円
- 小口出品
以上の条件で販売された場合、
手数料合計668円にかかる消費税は
- 668円×10%=66円!
概算ですが最終的に手数料として、
- 688円+消費税66円=734円
が差し引かれるわけです。
【7】メディア商品以外が販売された場合
7-1.カメラが売れたら
繰り返しますが
- カテゴリー別成約料が発生するのは、メディア商品を販売された場合のみ。
- 基本成約料が発生するのは、小口出品された商品が販売された場合のみ。
です。
ここでメディア商品以外が販売された場合の手数料を計算してみましょう。
- カメラを15000円(送料込)で販売した。
- 大口出品である。
この場合でしたらどうでしょう、
カメラの販売手数料は8%です。
したがって、
- 販売手数料:15000円×8%=1200円
- カテゴリー別成約料:0円
- 基本成約料:0円
- 消費税:1200円×10%=120円
- 手数料合計:1320円
となりますね。
【8】特別販売手数料について
8-1.一部のサブカテゴリーに適用される販売手数料率かあります
たとえば商品カテゴリー「TVゲーム」は15%の販売手数料となっています、しかしサブカテゴリーが「ゲーム機本体」に属する商品は、適用される販売手数料率が8%となります。このように
- ホーム&キッチン
- 文房具・オフィス用品
- TVゲーム
- 食品&飲料
このカテゴリーの商品はサブカテゴリーにより、適用される販売手数料率が変わるものもあることを覚えておいてください。このカテゴリーに属す商品をメインにされる方はアマゾンさんのガイドラインをよく読んでください。
【9】手数料は決して安くはありません!
9-1.8・10・15%は要チェックです
さて、ここまで
- 販売手数料
- カテゴリー別成約料
- 基本成約料
以上3つの手数料について解説をしてみましたが、月間登録料・返金手数料(返金発生時)など手数料はこれ以外にも発生ます。さらにFBAを利用すれば、
- 月額保管料
- 配送代行手数料
が加わります。またFBAを利用せず出品者発送でも別途発送費は発生しますね。
アマゾンの手数料は決して安くはありません。当然の話なのですが仕入の際、この手数料を加味したうえで判断しないと商売にはなりません。特に販売手数料である
- 8・10・15%
については商品別によくチェックしておきましょう。
9-2.販売手数料8%のカテゴリーを狙ってみる
- 最も低い8%のカテゴリー商品をメインに販売することもひとつの手です。対象商品は、エレクトロニクス(AV機器&携帯電話)・カメラ・パソコン、周辺機器・楽器・大型家電などですね。
- すべてのカテゴリーに言えることですが、新品でそこそこの利益を得ることは困難です。ぜひ中古品にも目を向けてみてください、するとこのカテゴリーではやっぱり「カメラ」が目玉です。また楽器ですね、ギター用のエフェクターなどおススメです!
【10】手数料のかんたんな確認方法は
10-1.在庫管理画面で確認する
また出品サービスに登録すると、手数料は在庫管理画面上「手数料見積り額」として表示されます、ここでも確認が可能です。
10-2.FBA料金シミュレーターを使う
また「FBA料金シミュレーター」を使う手もあります。これまた便利なツールです。これにつきましてはこちら取り上げてあります。
ただ表示についてここで注意しておきますが、このシュミレーター
★出品手数料は税抜き
★FBA手数料は税込み
で表示されます(2018年8月現在)ので、気を付けてください!
10-3.マカド!有料ツールを使ってみる
有料ですがツールを使うことにより、より正確な利益計算が瞬時に可能となります。ここでは「マカド! Amazonせどり管理ツール」を取り上げてみます。
マカド! Amazonせどり管理ツール
このツールには、Amazon手数料自動計算機能だけでなく
- 仕入価格から損益計算
- 日別・月別の売上グラフ表示
- 商品リサーチ機能
- 電脳仕入れ検索機能
- 配送・商品ラベルのカンタン印刷機能
- 価格自動改定機能
- CSV在庫編集機能
- LINE通知機能
その他便利な機能が搭載!
このようにAmazon販売の手法を元にせどりを行うすべてのユーザーにとって「かゆいところに手が届く」機能が満載。シンプルな操作性からアマゾンせどりを行うならこれ!まさに定番ともいえるツールです。
案内動画はこちらをどうぞ!
気になる料金は・・・
- 30日間無料
- 30日目以降:4980円(税込)/月額
※ 無料期間中に解約した場合料金はかかりません。
ツールは「使いこなすこと」によってビジネスを加速させてくれるものです。詳しい案内はこちらを参考にしてください!
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マカド! Amazonせどり管理ツール
【11】手数料計算は難しいものではありません
11-1.知っている、いないでは大違い
アプリやツールを使いこなすことはとても大事なことです。しかし手数料などいい例で基本的な算出方法を知っている、いないでは大違いです。収益を上げるためにはシビアな目を向けなければならないものであり、またいつ改正(値上げ)されるかわからないものでもあります。基本的なことを理解していないと対応もできません。
手数料計算は決して難しいものではありません、電卓をちょっと叩けばすぐわかることです。あなたも出品者であれば、これを機会にぜひ「返金処理手数料」などその他手数料について記されたガイドラインにも一通り目を通してみてください、思わぬ発見もあるかもしれません。
“アマゾン手数料の計算方法、販売手数料・カテゴリー別成約料・基本成約料について” への1件のフィードバック